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表面性状を向上させたい

計算式

Rz=(f^2/8×r)×1000[μm]

Rz:理論仕上げ面粗さ[μm] f:送り量[mm/rev] r:ノーズ半径[mm]

 

 

 理論仕上げ面粗さは、バイトのノーズ半径と送り量によって決まります。理論仕上げ面粗さの値が小さいほど、仕上げ面が平滑であることを表します。すなわち、仕上げ面の表面性状を向上させたい(綺麗にしたい)場合、

 ・ノーズ半径の大きいバイトを選ぶ

 ・送り量を少なくする

ようにします。

 実際の加工では、切削抵抗や切削時の振動によって理論仕上げ面粗さより表面性状は低下しています。ノーズ半径の増加が切削抵抗の増加につながることから、ノーズ半径が大きすぎることは避けた方が良いでしょう。

 送り量が小さすぎることは、バイトの刃先の摩耗の増加につながります。バイトには推奨の送り速度があり、その値にはある程度の幅があります。被削材と使用しているバイトにとって最適な送り量を探すことが重要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ここで一口コラム

 表面性状が良好で、ぴかぴかの製品は見ていて気持ちが良いです。全ての加工面を必要以上に綺麗にする必要は無いので、図面と時間とをにらめっこさせながら加工したいですね。汎用旋盤では、自動送りを最も遅くしても加工物直径が細くなると表面が荒れることがあります。切削速度が低下すること等が原因に挙げられます。そんな時は、手送りをしてみるのも一つの手です。なかなか綺麗な面を出すことができます。

理論仕上げ面粗さについて図で確認!

送り量についてはこちら!

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