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切削油の種類を決める
切削油の概要
切削油は、加工精度の向上や工具寿命の延長をねらいとして使用する油のことです(切削油剤ともいう)。切削油の代表的な作用として、次の3つが挙げられます。
1.潤滑作用
2.冷却作用
3.洗浄作用
切削油の種類と特徴
切削油を大別すると、油性(不水溶性)切削油と水性(水溶性)切削油に分けられます。
・不水溶性切削油-潤滑作用に優れる。これにより切削抵抗が減少するため、表面性状の向上も図ることができる。
しかし、水溶性切削油と比較して、廃棄時に環境への負荷が大ききくなる。
・水溶性切削油-冷却作用に優れ、粘度の低いものは洗浄作用にも優れる。廃棄時の環境への負担も不水溶性と比較
すると小さい。
環境への負担を軽減させるため、水溶性切削油の使用が増えてきています。しかし、それによって不良品が増えてしまっては、切削油の使用目的から考えて本末転倒です。潤滑を重視するのか、冷却を重視するのかを明確にして決めていきましょう!
☆ここで一口コラム☆
最適な粘度を求めて、汎用旋盤でのねじ切りに菜種油を使用することがあるそうです。切削中に、とても香ばしい香りがします。
環境への負荷を考えると、積極的に水溶性を使用したいところです。油圧システムが水圧に置き換わりつつある現状と似ているような気がします。また、服に切削油が付いた時、水溶性は洗って落ちやすいこともうれしい効果です。ただし、水溶性は機械の錆につながるため、どれを選択しても一長一短があります。
「冷却」と「洗浄」のみに絞っても良いなら、圧縮空気を利用した工作機械も登場しています。
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