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切削速度 Vc[m/min] cutting speed
計算式
Vc=πDn/1000[m/min]
Vc:切削速度[m/min] π:円周率 D:被削材直径[mm] n:主軸回転数[rpm]
円周率π×直径D →被削材の円周の長さを求める。
被削材の円周×主軸回転数n →1分間に何mmの距離(進む長さ)になるのかを求める。
1000で割る →単位の[mm]を[m]に変換する。
切削速度は、工作物の被削面の周速度のことで、一分間に削り取る長さを表しています。単に「V」と表現することもあります。切削前の被削材の直径と、主軸回転数から求めることができ、刃先や被削材の材質、荒削りか仕上げ削りかなどの条件によって、標準とされる切削速度がおのずと存在します(図1)。また、個々のバイトにも推奨の切削速度が決められています。
実際の加工では、被削材の材質は決まっていることが多いので、使用するバイトを決めたら、主軸回転数を選定しながら加工を進めていきます。
単位:[m/min]
図1:
『旋盤加工の基礎のきそ』より抜粋
<計算例>
旋盤で直径60mmの硬鋼の丸棒を、主軸回転数560rpmで切削した時の切削速度はいくらか。
V=(π×60×560)/1000
≒105.55…
=106[m/min]
すなわち、1分間に106mの長さを削り取ることで、超硬合金を用いた荒削りによく使用される切削速度です。
なお、近年のバイトは、推奨の値が200[m/min]など高速の切削速度に耐えるものが多くなりました。
切削速度について図で確認!
直径Dは、切削前の寸法!!
切削速度について動画で確認!
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