これらの条件の中で重要な項目は、せん断角の大きさです。せん断角が大きければ、切りくずの変形が小さくなり、切削比が大きくなります。これは切削抵抗の減少にもつながり、刃先の摩耗が少なくなったり、良好な仕上げ面につながります。

　せん断角を大きくするために、すくい角を大きくするなどの手段がありますが、せん断角や切削比は一目見ただけではわかりません。しかし、切削状態についての情報を作業者に伝えてくれるものがあります。

　それが、「切りくず」や「切削音」です。